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2009年6月30日 更新 
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[南Y島-4]★島の最北端を目指す

榕樹湾(Yung Shue Wan)に到着したからといってトレイルが終了ではありません。ここから北角に向かいます。といっても南Y島(Lamma Island)の北角(Pak Kok)で“North Point”ではありません。ここから香港島南西部の景色を眺めたいと思います。ここもあまりメディアでは紹介されていないのでぜひ歩いてみてください。

 メインストリートの榕樹湾大街(Yung Shue Wan Main Street)をフェリー埠頭に向かって歩くと途中、左にカーブしているところがあるのですが、そこを右に曲がります。そこから山の中腹にある街、大坪(Tai Peng)を目指します。基本的にはほとんどきつい上り坂で20分弱歩きます。まっすぐ行っても、左に曲がっても北角にはたどり着きますが、今回は左に。20分ほど歩くと北角舊村(Pak Kok Kau Tsuen)に。廃墟ではないか?というほど静かな村です。そこからしばらくするとT字路の交差点があるので右折します。左手に香港島南部の景色が少しずつ現れ、5分後には北角新村(Pak Kok San Tsuen)を通過。地滑りで崩れた道路のため、う回路を歩きつつ、10分ほど行くとついに北角に到着します。この島の最北端で岬のようになっています。サイバーポート、香港仔などが一望できる絶好のポイントです。がんばって歩いたひとのみが見られる景色です。

 引き返していくと北角のフェリーターミナルがあります。これは香港仔-北角-榕樹湾というフェリー路線の埠頭です。さらに南下して右手に海を見ながら25分ほど進むとこの島のミッドレベルといえる住宅エリアに入っていきます。榕樹湾を眼下に住むというのはそれは格別な気分でしょう。この辺はかなりきつい下り坂で、ベビーカーを押している人が止まるだけでも大変そうでした。

 坂を下りきったところが榕樹湾大街。左に行けば繁華街に。右に曲がれば中環(Central) 行きのフェリー埠頭があります。

 それにしても、この島は、持ち家が多く、庭も広く取れるためか、大型犬を飼っている家庭が多く、散歩をしている犬とすれ違ったり、庭にいる犬からはかなり叫ばれました(苦笑)が、動物好きの人が多いということですね。 また乗用車は走ることができない代わりに独特の細長いトラックを見たことがあると思います(自転車も多いですが)。エンジン音からするとディーゼルエンジンで、クラッチと左手側に5速のコラムシフトがついていましたから、いわゆるマニュアルシフトの自動車を運転するものと思っていいでしょう。工事用から生活物資の運搬まで大活躍しているこのミニトラックを一度運転してみたいと思うのは小生だけでしょうか?(武田信晃著)
  
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[南Y島-3]★香港島の電源装置です

 前回まではセメント工場が見えるところまで書きました。そこから20分ほど足を進めると、山越えの頂上の観景台(Lockout Pavilion)に到着です。目前は、香港島の電力を支える火力発電所があるので美しい景観とは言えませんが、周りの海などをみれば登ってきたかいがあったと思える景色に出会えるはずです。

 ここまでくれば後は下り坂なので榕樹湾(Yung Shue Wan)までは楽勝です。下り坂は急角度なので、転びやすく、膝、足首に負担がかかるのでゆっくり下りましょう。坂を降り切ったところが洪聖爺湾というところで、南Y島(Lamma Island)のビーチの中心地といえます。休日は、この島に避暑にきた人であふれかえります。周辺にはホテル(下は400ドル弱から上は1000ドルを超える部屋までさまざま)もあり、泊りがけで出かけるのもいいでしょう。

 そこから10分程度で大きな交差点に出ます。まっすぐ行けば榕樹湾、左に向かうと火力発電所、右に向かうと風力発電所があります。風力の方に行ってみましょう。そこそこきついアップヒルですが道は整備されて、この島で一番大きい道路の1つですから歩きやすいでしょう。坂を登りきったところに2006年から稼働開始した風力発電所があります。ここは屋外展示場のようになっていて、風力発電についていろいろと知ることができます。これ1機では香港島に必要な電力の8%しか賄えないので、もっと立てるべきでしょうが、土地の問題と費用の問題があるようです。とはいえ、高さ71メートルもあるこの風車、ヨーロッパでも行かない限りなかなか見る機会はないので、一度、見てみる価値はあるかと思います。

 同じ道を引き返して、榕樹湾に行きましょう。先ほどの交差点から少し歩いたところにある横●(朗の下に土)村(Wong Long Village)からは事実上が榕樹湾に着いたと思ってもらって構いません。日本のような低層階のマンション、もしくは一軒家がいっぱい。今は、不況とは思えぬほど新規住宅の工事現場が見られます。離島ですが、自然が多いという環境の良さから人気が高く、その上、西洋人を中心とした外国人からの人気も高いため値段は決して安いとは言えません。

 俳優の周潤発(チョウ・ユンファ)はこの島の出身で、榕樹湾に育った家がありますが、今は貸し出され、別の人が住んでいます。(武田信晃著)
  
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[南Y島-2]★巨大魚、神風洞、プライベートビーチ

海亀の産卵地、深湾(Sham Wan)から東澳(Tung O)に戻り、そこから北上して索罟湾(Sok Kwu Wan)に向かいます。基本的には、山を超えなので上りはかなりきついです。頂上からちょっと先に景色を眺める展望台があり、南は石排湾、索罟湾の一部、北側の電力発電所や榕樹湾(Yung Shue Wan)が一望できます。道中に、騎楼石(Balcony Rock)という岩の上に巨大な石がバランスよく乗っているのがあります。ただ、石に落書きがあるのが残念です(道中の案内板にも落書きは止めましょうと呼びかけが)。

海鮮料理が立ち並ぶ索罟湾までは40分あればいいでしょう。ここで水の補給とお腹がすいていれば、ぜひエナジーチャージをしてください。昼間でも海鮮料理は食べられますし、逆に茶餐庁のような定番のランチメニューもあります。英語が通じやすいという意味で言えば、“超有名”な天虹海鮮酒家(Rainbow Seafood Restaurant。索罟湾第一街1A-1B, 23-25号。電話:2982 8100)が安全です。魚といえば、ここにある天后古廟には2001年に引き上げられた長さ2.74メートル、重さ18.14キロのリュウグウノツカイの標本があります。見た目はちょっと怖いですが、これが見られるのはアジアで5カ所だけという貴重なものです。また、時間があるなら、索罟湾西側にある南Y島漁民文化村に行くのもいいでしょう。

では、メインの榕樹湾(Yung Shue Wan)に向かっていきましょう。索罟湾をぐるっとまわっていくのですが、左手に奥行き10メートルほどの神風洞(Kamikaze Grottos)が見えます。敵の軍艦が襲撃してきたときにここに隠してあった高速ボートの先頭に爆弾をつけて特攻しようとしていました。完成する前に太平洋戦争が終結しまい、今は未完成のまま残っています。中は立入禁止です。索罟湾にはいくつかあるそうで、これはその1つです。

神風洞から10分ほどのところにある鬚城湾海灘(Lo So Shing Beach)に行けば、プライベート・ビーチ感覚で遊べるかもしれません。筆者は平日に行きましたが、誰1人泳いだり、遊んだりしている人がおらず、ライフセーバーの人が暇そうにしていました。

さて、さらに榕樹湾向けて北上を続けると上り坂になりますが、右手下に「ASANO CEMENT」の工場が見えてきます。索罟湾からも見えますが、ここからは目の前です。もしこの会社が「浅野セメント」だとすると、今は太平洋セメントになっていますし、どういう状況になっているのかという詳細は現時点では不明です。(武田信晃著)
  
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[南Y島-1]★香港仔から南Y島の南東部に向かう

南Y島(Lamma Island)の「Y」は漢字だということがだいぶ知られるようになった「ラマ島」を紹介します。これまで街の紹介は、カテゴリー別にやってきましたが、ここは島全体がハイキングコースみたいなものなので、コースに沿って紹介していきたいと思います。

 日本語で南Y島のことを書いた雑誌やウェブサイトは多数ありますが、海鮮レストランで有名な索罟湾(Sok Kwu Wan)から榕樹湾(Yung Shue Wan)までのコースがほとんど。無論このコースも紹介しますが、それだけでは面白くないので、あまり紹介されていないところも書いていきます。

 というわけで、南Y島までは、中環(Central)出発の船ではなく、香港仔(Aberdeen)を発着するフェリーで向かいます。ターミナルの場所は、香港仔の魚介類の卸売市場の真横にあります。ここから同島南東部の模達湾(Mo Tat Wan)経由で索罟湾行きが出ています。香港仔は昔、疍家(船上生活者)が多くいた名残で今も漁船やサンパンなどの船がかなり停泊しており、その中を縫って航海していくのはなかなか面白いものがあります。

下船場所は、マイナーな模達湾です(所要時間にして20分ちょっと。料金は月-土曜9.2ドル、日、祝日13.8ドル)。西洋人が好きそうなバーが1軒あるここを南Y島探索の始まりとしましょう。ここから西側にある索罟湾ではなく、南にある榕樹下(Yung Shue Ha)に向かいます。基本的には下り坂が中心なので歩きやすいです。まだ本格的な夏を迎えてないのに、蝉が「ミーン、ミーン」と鳴きまくっていて、早くも死骸が路上に落ちているのは日本人的には「!」です。

 30分も歩けば榕樹下にたどり着きます。小さなレストランが1軒あるだけの本当に小さな村です。そこを過ぎると砂浜と巨大な岩がゴロゴロと海に転がっている所があらわれ、その背後には岩がむき出しになった崖が現れます(石排湾)。岩では釣りをしている人がいて、トレイルコースを歩く人もあまりいないので、時間が止まっているようです。

 ここから海岸沿いに10分も歩くと東澳(Tung O)というこれまた小さな村が。そこを抜け、5分ほど歩くと深湾(Sham Wan)にたどり着きます。ここは小さなビーチですが、5000年前(新石器時代)の家の遺跡が見つかったところで、香港人の先祖、先住民といえる人がここにいました。また、香港で唯一の海亀の産卵地(80から120の卵が産み落とされる)で毎年6月1日から10月31日までは立ち入り禁止です。もしビーチに行くと罰金5万ドルを徴収されるので気をつけましょう。

※所要時間は、男性が1人で歩いた速度なので、女性やお年寄り、子ども連れの人はそれ以上の時間がかかると思われます。(武田信晃著)
  
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